(※この記事は2017年7月14日に更新しました)
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昨日アップした仁川国際空港でのラウンジでプライオリティ・パス使用不可になる?って記事に続き、なんと今度は、JALが同空港から撤退する情報が流れてきました。
経緯
日本航空(JAL/JL、9201)は7月12日、夏ダイヤが始まる2018年3月25日から成田-ソウル(仁川)線を運休すると発表した。JALの仁川乗り入れは同路線のみで、運休により仁川から撤退する。
JALは現在、成田-仁川線を1日1往復運航。機材はボーイング737-800型機(2クラス144席:ビジネス12席、エコノミー132席)を投入している。運航は2017年冬ダイヤまでとし、成田発のJL959便を3月25日から、仁川発のJL954便を翌26日から運休する。
2017年7月12日yahoo!ニュースより引用
仁川国際空港にとってはかなり痛手ではないでしょうか?負の連鎖は続くって本当なんですね。
空港ラウンジでのプライオリティ・パス問題は昨日書いたばかりです。
www.norijp.com
一日1往復 1便で満席なら144人。単純計算で年間往復 約10万人の乗降客が減る計算になります。
しかも、仁川は24時間運用のハブ空港ですから、日本から海外。海外から日本へのトランジットとしてもJAL便は無くなる訳ですから、我々にとってもデメリットになります。JAL修行されている方にはかなりの痛手になるかも?です。
JALコードシェア便は大韓航空
残るはJALのコードシュア便として大韓航空で成田・羽田・関空を始め11路線があるようなので今後はそちらを利用するしかありません。
それでも運休開始は2018年3月25日からなので、今年の夏、冬の韓国旅行には影響ないのが救われるところです。しかし来年以降の韓国への日本からの観光客は影響しないのでしょうか。
金浦空港と釜山空港への運航は存続しているので一気に情勢が変わるとは思えまませんが、海外旅行は未だにパッケージツアーが大半です。一般大衆が好きなJAL便が減るとなると微妙な感じがします。
空港ランキング
2016年の「世界トップ100空港」
1. シンガポール・チャンギ空港
2. 仁川国際空港
3. ミュンヘン空港
4. 羽田空港
5. 香港国際空港
6. 中部国際空港
7. チューリッヒ空港
8. ロンドン・ヒースロー空港
9. 関西国際空港
10. ドーハ・ハマド空港
スカイトラックス社の調べによると仁川国際空港は世界第2位です。しかし、2014年から乗降客は伸び悩んでいるとのことも事実です。
2015年世界空港利用者ランキングでは
5位 東京国際空港(羽田空港)75,316,718人
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22位.ソウル・仁川国際空港(韓国)49,412,750人
と、利用者は東京国際空港の約67%に留まっています。これは2015年に中央日報が今後の日中韓のハブ空港競争にて仁川空港は劣勢に立たされるであろうとの記事が正に当たっています。
◆仁川乗り換え率、世界10大空港で最低
最も大きな問題は乗り換え率の減少だ。仁川空港を経由して他国に向かう利用客の比率である乗り換え率は「ハブ空港」を表す実質指標だ。ハブ空港とは、乗客と貨物が集まり、そこからまた近隣地域へ向かう中継地の役割をする中心空港だ。収益成果にも直結するため多くの国がハブ空港を追求している。特に北東アジア地域では韓日中がこの地域のハブ空港の地位をめぐり激しく競争している。ところが今年の仁川空港の乗り換え率は11月末基準で15.2%だった。2013年の18.7%から2014年に16%に下がり、今年はさらに落ちた。世界10大空港のうち最も低いレベルだ。通常、乗り換え率が20%以上であってこそハブ空港と認められる。
2015年12月 中央日報日本語版より引用
JALの戦略と思惑
世界情勢を考えると、現在東南アジアでもっとも不安な北朝鮮問題を抱えている韓国ですから、JALとしては地政リスクもあって今後この路線は乗降客が増えることなく逆に減るとけ結論づけたのか?
同時にJALはロンドン線とバンコク線に787-8型の最新仕様「スカイスイート787」を投入しスターアライアンスに対抗すべく拡大戦略を立てているようです。
実際、ロンドン線の需要は、ビジネス客も含み高まっているようです。そこで各航空会社も注目し、乗り入れ便を増やす傾向にあります。
羽田ーロンドン便線
冬期ダイヤ
JL041便:羽田(02時45分)発~ ロンドン(06時25分)着、毎日運航
JL042便:ロンドン(09時30分)発~羽田(翌06時25分)着、毎日運航
夏期ダイヤ
JL041便:羽田(01時55分)発~ ロンドン(06時25分)着、毎日運航
JL042便:ロンドン(09時30分)発~羽田(翌05時15分)着、毎日運航
絶妙な時間設定です。これなら、当日の用事を済ませた深夜出発し、早朝到着となるとロンドンでの滞在時間が長くなります。勿論、無駄な宿泊費もおさせられます。
たま、羽田発の搭乗客に対して、エコノミー客を含むすべての搭乗者に対して羽田空港「サクララウンジ」の利用を解放するようです。その上、空港近い「天然温泉 平野島」の無料利用キャンペーンも行うとのこと。
JALの顧客囲い込み作戦は、他の追従を許さぬ大胆さを感じます。
しかし、JALにとってみればこの様なサービスは機内でのトラブル回避には最も有効的な手段ではないでしょうか?
深夜便となると、お腹を空かした乗客。早く寝たい乗客。また、多少緊張を強いられる狭い空間で、見ず知らずの他人とかなりの時間を過ごさなければならいストレスも感じています。
これら多様な要求に対してすべてのお客を機内で満足させるのは、乗務員にとって相当の負担を強いるものと想像します。
ならば、利用客の少ない深夜のラウンジを解放し、搭乗者のお腹とストレスを軽減すれば、機内では静かに過してくれる。両者にメリットは十分あるはずです。
成田ーバンコク線
JL717便:成田(12時40分)発~ バンコク(18時00分)着、毎日運航
JL718便:バンコク(23時25分)発~羽田(翌07時15分)着、毎日運航
こちらも利便性が考えらえたスケジュールです。バンコク到着後も時間がありますからゆっくりできます。
日本への帰国も朝となれば、東京周辺の方ならそのまま職場へも行けますし、地方の方は地元へ乗り継ぐにも便の多い時間帯にあたります。
リスクは最小に止め、利益は最大に活せるように投資する。素早い経営判断がJALにはあるようです。
いすれにせよ「仁川国際空港」今後の行方が気になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
しーゆー ねくすとたいむ いふ ゆー うぉんと !