世間ではグローバルなホテルが人気ですが、皆が騒げば騒ぐほど変わった宿を求めてしまう、ちょいとひねくれたオヤジです。笑
国内の旅館を探している中、湯布院なんですがユニークな宿を見つけたので実際に泊まりに行ってきました。
日本の宿と食文化。まだまだ捨てたものではありません。
大型ホテルチェーンにない魅力を厳選した食事処と共に紹介します。
猫宿(笑いねこの宿)
由布院駅から10分ほど離れた閑静な場所にユニークな宿があります。名前は「笑いねこの宿」ずばり名前のとおり宿の中に「ねこカフェ」があり、7匹の猫が住んでいます。
猫に逢いに行く旅館として密かに人気があるようですが、ニッチな客を対象とした小規模な経営は実にうまく運営しているようです。
部屋数も4部屋しかありませんが、源泉かけ流しで露天風呂を含めて家族風呂が3つもあるプライベート性も高い旅館です。
猫カフェ
ここは正に、猫好きな方には最高の宿です。一階フロントの前には隔離された猫専用の部屋があり、宿泊客が猫と遊ぶことのできるスペースになっています。
ここ以外に猫を放置している訳ではないので、猫は好きだけど猫アレルギーを持ってる方でも安心です。大きな2面のガラス越しに鑑賞ください。
宿泊客は、1000円で「猫カフェパスポート」を渡され、時間は決められてますが、何度もこの部屋へ入って猫とたわむれることが出来ます。好きなだけ猫に癒されてください。
猫の種類は、アメリカンショートヘア、ラグドール、マンチカン、スコティッシュフォールド、三毛猫、キジトラなど全部で7匹います。
ここでは客より猫が主役です。猫の部屋に入るにも手洗いが必要なくらい徹底した管理のもので大切に育てらている猫様です。とは言え、人懐っこい猫もいるので部屋に入れば結構遊んでくれる猫天国です。
客室
階段を上がると二階に客室が4部屋あります。階段、廊下といたることろに猫をモチーフとした写真などが飾られます。
部屋は清潔感のある6畳の和室です。最大3人まで一部屋に泊まれるようなので家族でも利用できそうですね。
窓からは雄大な由布岳と鶴見岳が望めます。この日は少し雲が多かったので全貌が望むほどではなかったですが、晴れると景観が良くなることでしょう。
写真は撮り忘れましたが、温泉風呂は源泉かけ流し。露天風呂を含め3つあります。いずれも家族風呂となってますし、4部屋しかないので待つことなく入れます。
この日の夜の温度は22℃。暑くも寒くもないので露天風呂が堪能できました。泉質は弱アルカリ性の単純温泉なので肌にやさしいお湯です。
時間制限もなかったので指先にしわが出来るほど湯につかってましたが、湯疲れすることもなくのんびりできました。
場所
山椒郎(さんしょうろう)
湯布院で食を追求する「ゆふいん料理研究会」の代表も務める新江憲一さんの店です。
店の名前は「山椒郎(さんしょうろう)」のどかな田園の中にぽつんと建つ日本料理の店です。本来の湯布院らしさを代表する食事処です。
コース料理
初夏を彩るコース料理をいただきました。
お通しは、豆腐とウニ。きめ細かいとうふにトロッとする触感がたまりませんね。
「桃に辛子みそ」 奇抜な組み合わせですが、桃本来の味を損なうことなく後でピリッとくる一品です。
「茄子のしぎ焼き」揚げた茄子に練りみそをかけたものですが、油で揚げた茄子の香ばしさと少し甘いみそが調和してます。
「鯛と夏野菜の酢味噌和え」酢味噌のさっぱりした中で鯛の甘みが生えてます。
「かつおのたたき」が出てきました。これは誰もが想像する味ですが皮の香ばしさを感じる品でした。
焼き物として地鶏と夏野菜です。締まった地鶏本来の味が印象的です。地鶏は大分のブランド鶏・冠地どり(かんむりじどり)です。
デザートは「レンコン餅」 見た目は葛切りですが、レンコンを使っているそうです。ほんのり甘くさっぱりとした味です。
この他数点料理がでましたがいずれも美味です。一言でいえば、日本人が好む優しい味です。
日頃、脂っぽい濃い味つけに慣らされて続けている私にとってはホッとする味付けであり味わいです。おそらく20代30代の頃なら、微妙な塩加減、甘さ加減が分からない微妙さかもしれません。
食材、料理法すべてにこだわる料理に魅了されました。
この日は19:00に入り、21:00過ぎまでゆっくりと静かな店内で贅沢な食事が出来ました。途中、予約なし?の客が来たようですが、店は2組だけなのに満席です!って断ったようです。マジかぁ!?
ただ、店内には大切と思われる客に店主が付きっきりだったのが原因かもしれません。
訪れたい方は予約をお勧めします。
場所
最後に
マニアが求めるであろう宿と上質な食を提供する日本料理店を訪れる二極相反の旅となりました。
最近ずっと旅と言えば、海外含めて南国一辺倒だったので今回の旅は日本の癒しを求めました。
ただ少し残念なのは、私の知る湯布院は単なる温泉観光地ではなく、軽井沢的なちょっと上質な避暑地の感覚でしたが、現在の日本人観光客は2割程度。後は韓国、中国の方ばかりでした。
確かに、宿は韓国系のお客がいましたが、行きたかった食事処はほぼ日本人だったので私の中での湯布院のイメージが変わらなったのは何よりです。
次回、昔良き思い出だった店の再来に続きます。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
しーゆー ねくすとたいむ いふ ゆー うぉんと !